ピース又吉直樹先生のタイトルの味わい / ラーメンズの怖いネタについて
Tagomago甲府店です!
ピースの又吉直樹先生の最新作「劇場」が本日発売の小説文芸誌新潮4月号に掲載されているとのこと。
芥川賞を受賞した前作「火花」に続き、タイトルだけでも自伝みの強さを感じさせるのは仕様なのでしょうか?ルミネなのか無限大ホールなのか、シアターDなのかモリエールなのかで作中の味わいも変わっていきそうですね。
火花はもちろん、個人的にバリ推しなのがせきしろさんとの共作「カキフライが無いなら来なかった」。
自由律俳句四百六十九句が収められていますが大体タイトルの感じです。こういう感じで四百六十九句。そう考えると又吉先生毎回タイトル秀逸すぎてぱねぇな?
【好きなやつ一例】
・懐中時計を出すタイミングがない
・哀しき言葉の一つとして原動機付自動車免許
・ACミラン対ローソンみたいな色の草サッカー
・趣味が高じて趣味がなくなる
あるあるネタLv.99なんだと思います。
さてお笑い芸人の直接的な武器の一つとして外せないのが「ネタ」ですが、特に「怖いネタ」とされている ものがとても好きです。
かつて怖いネタの常連としてよく名前が挙がっていたラーメンズが、このたびYouTube上にDVD化されている100本のネタをすべてアップするというなかなかハードボイルドな取り組みを実施されたので、特におすすめネタをご紹介!
『ATOM』より「採集」
一番有名なやつです。千原兄弟「ダンボ君」やバナナマン「ルスデン」の話が出たとき、必ず話題になるアレです。DVD「ATOM」は全体的にこういう空気で、主軸となるコント『アトムより』についても色々な解釈が見られますが、わたしは「ま、まじかあ~……」ってなりました。
『CHERRY BLOSSOM FRONT 345』より「小説家らしき存在」
世にも奇妙な物語とか、筒井康孝とか、そんな匂いを感じるこちら。ツネイツグト先生、好きなキャラクターの一人です。
「ALICE」より「後藤を待ちながら」
「採集」のような、よく仕上げられた明確なホラーというテイストではないものの、不透明さがより気味悪くて大好きなコントです。オチについて色々な解釈ができそうなところもサミュエル・ベケットの「ゴトーを待ちながら」っぽい。