当店の役割(今日の記事はひとつもふざけてない)
TAGOMAGO甲府店です。
たまには男性比率の高いマンガ以外のマンガについてもお話いたします。
当店激プッシュ作家のおひとりに、長尾謙一郎先生がいらっしゃいます。
長尾先生の作品はどれもアバンギャルドかつ哲学みが強すぎて、俺のアリストがパネースするレベルの名作をバンバン生み出しているマンガ家さん。
「PUNK」はパンクってレベルじゃないほどの反骨精神に満ちているし、かと思えば「バンさんと彦一」はくそほもマンガの外皮を被ったぴゅあぴゅあ純愛★ラブストーリーだし、「おしゃれ手帖」に関しては後半数話でエピソードがブラックホールにぐぐっと飲み込まれて「え??え??」って頭抱えるばかりだし、とにかく最高。
しかしながら、反社会的な内容を多分に含むため、自宅で片付け忘れたマンガがお母さんに見つかったならば、夕食後のリビングに呼び出されたのち「あなた……よからぬことを企んでいない?」と問いただされる可能性があります。
だからと言って「読まない」「買わない」という選択は極端すぎます。
ぜひTAGOMAGOで読み、長尾さんの作品が重要な一冊であることに気付いた上で、家族の目から確実に逃れられる場所を確保→購入という流れを実現してください。
当店はいわゆるマンガ喫茶的な立ち位置ですが、お客様が当店で人生ベストテン入り確実ですわという作品に出会い、退店後「やっぱりまた読みたいから買お!!もう買おう!!」と震え上がり、朗月堂さんや柳正堂書店さんやジュンク堂甲府岡島店さんに駆け込んではじめて役目を果たすことができます。
人生ベストテンってのは角田光代女史のタイトルから強奪しただけのボキャブラリーなので言いたいだけ感がとてもつよいですが、「なんか気になるけどふんぎりつかずにまだ買ってない」を「買おう!!!買うしかない!!!むしろなんで今まで買わなかったのばかじゃないの自分!!!」に昇華するための場所を、お客様にご提供できればと考えております。
今日の記事まじめっぽーい!