清家雪子さん「月に吠えらんねえ」の二アリー感
こんにちはtagomago甲府店です!
山梨県内は恐ろしい暑さで舞鶴城周辺の坂を歩いているだけで汗だくを極めて死にそうになってしまうような穏やかな気候ですが、皆様いかがお過ごしですか。
汗だくで意識朦朧とする中とりあえず目的地を目指していると、いい感じに周りも見えなくなってきてイントゥ精神世界できてそれはそれなりに楽しいものです。
現実世界はどうにも生きにくく、できるなら僕の考えた最高の世界から一歩も出たくないという方にオススメコミックをご紹介いたします。
清家雪子さんの「月に吠えらんねえ」。
朔ちゃんと白さんと犀を中心に「良い詩とはなんなのかね?」「天才って大変だよね」と追求したり、幻覚見たり、あらすじを言葉にするのは難しいのですがここ数年で一番面白いかもしれない……!というくらいにオススメのタイトルです。
ここからは別の話をします!!
清家雪子先生のマンガ「月に吠えらんねえ」とは別の話です!!
飯島耕一氏著「萩原朔太郎 1」(みすず書房)の中で、「萩原朔太郎から北原白秋への影響はまじくそ露骨だけど、実は白秋パイセンも朔太郎から影響受けてるよね??」的なことが書いてあるんですがそれあまりにもアツすぎませんか……
(わたし自身の読解力の都合上、一部表現が簡易的になっていることをお許しください)
飯島氏の指摘によれば「白金之独楽」「水墨集」あたりは特に朔太郎の影響を強く受けている、とのことですが「水墨集」を執筆する前に前橋に一泊しているのだそうです。
白さんのようにある種の潔癖さをもって日常生活と高尚な芸術を切り離していそうな人がそんな分かりやすい影響を……??というのはこう……アレが……ソレだね……
元の話に戻りますが「月に吠えらんねえ」は「この白さんちょっと……あれ……?あっこの朔ちゃんまじで……フルッフー!!」要素も、歴史要素も、ギャグ要素もたっぷりつまっています。
当店はマンガの蔵書が多いため「マンガ喫茶」のように利用いただけるかと思いますが、小説・詩集・活字本もあります。
「月に吠えらんねえ」→「月に吠える」→「月に吠えらんねえ」という贅沢読みもしてください。