Book Lounge Tagomago甲府店

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ぞわぞわ系BL二選

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ヤマシタトモコさん「さんかく窓の外側は夜 3巻」
はらださん「カラーレシピ」

 

本日、入荷いたしました。
両方ともかなりアツイ作品で、個人的にはだいすきです!!
さんかく窓の冷川さんも、カラーレシピの福ちゃんも、極論めいた言動がちらつくとものすごくワクワクしてしまいますな……

 

そして前回の記事と同じような話になってしまう……すみません

「見えないキャラクター」について友人と話しているとき、「見えないキャラクターが、そのくせちょっとした台詞や表情や立ち回りに影をちらつかせて読者に違和感を与えるとき『なんなんだよ~!!なにを隠してるんだよ~~!!わかんねぇおしえろ~~!!』ってなるけど実際にそれまで不明瞭だった部分がエピソードとして語られてしまったらすごく怖い」という話をしていて、分かる……分かるぞ……となったのでした。

 

エピソードとして語られない部分をコマ内の少しのパーツから考えて再構築できるのは漫画の楽しさだと思うのですが、自分の中で「これってもしかしたらこうなのでは……?ウホッ」と思っていた部分が、実際に作品側から提示されはじめると確かに怖い。あれなんなんだろうね……?
なんとも言えない気持ち…この気持ちはなんだろう…ぼくの腹へ胸へそうしてのどへ声にならないさけびとなって…(谷川先生を雑に使うシリーズ)

 

キャラクターがいて、風景があって、こんな風に動いて、こんな風に喋って、というのは作品内の「事実」で、生い立ちや心理情景や思想や語られないエピソードは異なる軸で進行するもっと曖昧な存在で、この二つが近づきすぎるのむっちゃ怖くない?公式様が近づいちゃだめな世界線掘り当てられた!みたいな感じ。だめだ言いなおしても結論が小学生すぎる。

 

ところで「サイコパシー・ラブ」という表現を今回初めて目にしたのですが、カジュアルさが余計に事態を悪化させている素晴らしい言葉だと感じました。
今後、積極的に使っていきたいです。