山梨の鬼ゆるカフェことTagomago甲府店、Level2になりました
Tagomago甲府店です。
2018年5月1日、当店は無事に2周年を迎えました!
毎月ヒヤヒヤしながら月を跨いでいるため、2年続いたことに驚きです。
日頃、ご愛顧いただいている皆さまに、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます……!
そしておもむろに頂いたお祝いが……こちらっ……!
出、出~~!!!
右上に添えられた「小五郎に弟子入りした青年探偵」という紹介文がほぼ嘘、なんのネクストコナンズヒントにもなっていない!!にも関わらず「これこそがデキる男」と言わんばかりの決めポーズと挑発的なドヤ顔!!最高かよ!!
「ゼロの執行人」の略称が「ゼロシコ」で浸透しているとはじめて知ったときにはなんて世知辛い世の中なのだろうと思ったものですが、アベンジャーズVSゼロシコという字面は非常に心躍りますね。何と戦ってんだ。
さて話を戻して、2周年という節目を機に改めてお店の情報をまとめたいと思います!
・場所:甲府市朝気1-9 辻ビルA2F
(戸田酒販さんのお向かいにある、交差点角のビルです)
・営業時間:12時~21時
(時間制のため、最終入店は20時です)
・休日:不定休
(Twitterのホームに毎月のお休みと貸切日を記載しています、不安なときはリプやDMでお問い合わせください!)
・料金:700~最大料金1850円
(時間+ドリンクオーダーです、学割あります)
・できること:まんがを読む、小説を読む、喋る、寝る、絵を描く、原稿をやる、手芸をやる、仕事をやる、持ち込んだご飯やお菓子や飲み物をたしなむ、自宅にある置き場のない本を置いていく、ゲームをする、ブルーレイやDVDを見る、読書会をする、歌う、踊る、楽器を弾く、コスプレをする、撮影をする、衣装を作る、推しの葬式をする、ボードゲームをやる、TRPGをやる、麻雀をやる、推しプレゼン大会をやる、推しの尊さに人目はばからず涙を流す など
(詳細はお問い合わせください!)
今後も、お店の方向性について法に触れなければOKというスタンスで健全経営を続け、さらなるサービス向上のため日々精進し地域社会の発展に貢献して参りますので、何卒ご愛顧の程宜しくお願い致します。
甲府美味しいラーメン事情※店員さんは六つ子ではありません
Tagomago甲府店です!
商業BL界、怒涛のアニメ化ブームですね。すごい時代がきた……!とわなわなしています。
実写映画化する作品もどんどん増えているので、アニメや映画や何かしらで作品に触れた人が「原作はどんな感じなんだろ」というところから「この人の作品最高に最the高じゃん!ありがてぇ!!」と秒速で沼落ち、秒速で語彙を失う未来を虎視眈々と狙っていきたいと思います。
さてここからは個人的な日記兼唐突な飯テロです。
甲府市国母の家系ラーメン屋さん「松壱屋」さん。
醤油豚骨ラーメン並餃子セット1000円。
20号沿い国母交差点近く、パチンコニチエイとかエイトカフェがある敷地内のビルの1階。こちらの店舗が入る前には、すき家があったところです。
こちらの豚骨醤油がとても好みで、許されるのならタンブラーに入れて持ち歩きたいです。だめならバナナケースに餃子を入れて持ち歩きたい。
ラーメン屋さんにはめずらしくライスバーとドリンクバーつき。
そして、初回来店時にポイントカードを作ってくださるんですが、そのカードを持っていると毎回味玉とかほうれん草とか海苔とかメンマとかののトッピングが無料になるという治外法権みたいなお店です。最高です。余計なお世話であることは承知ですが、大丈夫ですか?と聞きたくなります。
つい「一松屋」というオタクの大罪みたいな覚え方をしてしまいそうですが、松壱屋さん、大事な日と大事な日の前の日に行きたい場所です。
「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ」読書会@甲府レポ
Tagomago甲府店です!
先日、当店にてひそやかに読書会を開催しました。
もうめっちゃくちゃに楽しくて、充実した時間だったので僭越ながらレポートさせていただきます。
今回の課題図書はこちら!
『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』
木下龍也さん、岡野大嗣さんの共作短歌集です。特典として、 『阿修羅ガール』『好き好き大好き超愛してる。』などの舞城王太郎さんのスピンオフ小説が2編ついています。
今作は男子高校生ふたりの、7月の七日間を描いている作品ですが、突如文字の組み方からフォントから様子がおかしくなったり、短歌に盛り込まれるキーワードが何やら不穏な気配を放ちはじめたり、かと思えば一番大切な部分はとてもぼやかされていたりと、読めば読むほど心がざわざわしていきます。
帯に「ミステリー」という言葉があるため「やっぱりこれはミステリーなんだよな……?」と読み進めていくものの、受け取り方は読み手の数だけあり、考察厨の心をなんともくすぐります。もちろん短歌自体の鮮やかさも魅力。
文字数が限られている短歌は、 ちょっとしたモチーフや単語から想像することが欠かせませんが、いきすぎると一つの見方にとらわれて別の読み方がまったくできなくなるので、読者会を通じて皆様のお話を聞いていて「なるほどーー!?」ってことが500回くらいありました。
いかに自分が「こうなんだろうな」と設定やシチュエーションを勝手に思い込んでいたかと……そう、例えるならくそ腐女子俺氏が表紙だけを見て「ハハーンこの黒髪くんが受けね!」って読み進めていたら、いざそういうシーンで「アッッッ!?逆!!!??」となるようなあの感じ。思い込みってまじで悪癖の極みだな……と猛省。
最後に、参加された方が「帯以上には語れない」とおっしゃっていたのがとても印象的です。
本当にそんな感じで、読めば読むほど知りたいことが増え、色んな人の意見を聞きたくなりながら、ここに書かれている以上の真実はないようでもあるし、そもそも追おうとしているもの自体一体何なのかと思うし、でも知りたいし……というジレンマに奥歯をかみ締める思いです。
『玄関の~…』に関しては、何度でも読書会を開いて、一人でも多くの人の感想や意見や考察をお聞きしたいので「読んだよ!」という方のご一報をいつでも強火でお待ちしています!!
音読したい!熟読したい!第1回ヤベェ本選手権
Tagomago甲府店です。
店内の蔵書を眺めていて「おいこの本最高だな~!?」と新鮮に感動することが結構頻繁にあります。
普段ご紹介している作品とは少し毛色の違う、素敵なヤベェ本たちをご紹介していきます。
まずはこちら『NEWSダイジェスト』。
なにやらアカデミックな一冊かと思いきや、取り上げられるニュースが「嫁がセックス中にオペラを歌いだして困っている」とか「チアリーダーのパフォーマンスがセクシーすぎておじいちゃんが死んだ」とか「まじか?正気か?何を言っているんだ?」と言いたくなるニュースばかり。
ぜひ、アナウンサーになったつもりで音読してほしい。真面目に音読すればするほど、不思議と気分が高揚してもっとニュースを知りたくなります。
幼女の一人称が「あたち」だったり女性のエロティックワードとして頻出するのが「そこよっ!イイッ!」だったりと、全編なんとも言えない絶妙なノリを仕掛けているのが読みどころ。いい。めっちゃいいぞ。
続きまして岩崎剛さん著『怖いサギ師の手口』。
山梨県は甲府市内、毎日のように「警察署からの~お知らせです~」と振り込め詐欺の注意勧告無線が流れますね。ところであの詐欺ってなんでなくならないの、どうやって詐欺ってるの、など気になったときには加害者様の供述を読みましょう。
「ヤベェ」の方向性が他とはやや違いますが、なんにせよヤベェ本であることに違いはないので、熟読したのち有益な情報は実家のお母様やおばあ様にお伝えしてください。
続いて『本当にいる世界の「巨人族」案内』。方向性を365000度変えてきてすみません。
先日、お客さまに「店長、これ、何?」と端的に尋ねられた一冊です。残念ながら答えらしい答えは見つからなかった。店長として非常にふがいない。誠に遺憾。
フォーモリアからシュテンドウジからジョン・マンデヴィルの巨人まで、神話・オカルト・美術に登場する巨人を集めた一冊。
進撃の某を読んで「モブ巨人になって駆逐された~い!」と願った経験のある女性は、この本を読みながら「ねぇねぇ、どの巨人になりたい?」と恋バナしませんか。
最後にコアムックシリーズ 『画像で見る放送禁止作品』。
コンビニのマガジンラックに雑にささっていて、ちょっと読みたいけど立ち読みする勇気がなかったあなたは、ぜひ当店で腰をすえてコーヒーでもすすりながら熟読してください。
前半は「倫理とは規制とは……」と考えさせるページも豊富ですが、後半へいくにつれてあまりにもナチュラルにエッチページが増え、最終的には実話BUNKAタブーとかサイゾーみたいな内容と見出しの畳み掛けになるという、本としての緩急が楽しめる一冊です。
まだまだヤベェ本はたくさんありますので、少しずつご紹介いたします!そして皆さまのヤベェ本情報もお待ちしております!
その創作意欲、枯れないうちに形にしようや……!!って働きかけるタイプのブックカフェ@甲府
Tagomago甲府店です。
だいぶ出遅れましたがあけましておめでとうございます……!
皆さん年始の雰囲気から解放され、来たるバレンタインへ向けて推しカプの小ネタを仕込みに忙しい頃合かと存じますが、今更ですが今年もどうぞよろしくお願いいたします!
店長は、今年の抱負を「やりたいことめっちゃやる~!」に決定しました。
いきなり2018年の幸先が思いやられるアホアホ抱負ですが、オタクとして宿命(カルマ)を背負って産まれ、不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまった(主に思春期の数多のやらかしを指す)からには、一瞬のパトスを取りこぼさないようやりたい!!!って思ったことに秒速で取りかかる奔る奴隷になりたいです。
だからこそ最近は「BL漫画読みにきました!」という方はもちろんのこと、「作業するために来ました」という方も増えて本当~にめちゃくちゃうれしいです。
お絵かき、まんが描き、小説書き、アクセサリーづくり、衣装づくり、痛バッグづくり、映像づくり、ぬいぐるみづくり、うちわづくり、なんでも大歓迎です~!
パソコンでも材料でもなんでもお持ち込みくださいませ~コンセントもWi-Fiもがんがんお使いくださいませ~!\ウィーフィー!ウィーフィー!/
こんな感じでゆるゆる作業しつつ、疲れたら甘いもの食べつつ、まんが読みつつ、ふらっと外出たりしつつ、まったり休日しませんか!(撮影許可ありがとうございました┏○ ペコリ)
ところで初心者向けデジ絵講座してくださる方を絶賛募集中です。お客様の中にッ!お心当たりの方はいらっしゃいませんかッ!
2017年版このBLが良かった~おいでよ新たな性癖の森編~
Tagomago甲府店です。
前回のブログを書いてから、まんがを読んだり小説を読んだりアイドルを育てたりだらだらしたりしていたら光よりも速く時間が過ぎ去り、本家「このBLがすごい!」様が発表されてしまいました。なんたるスケジュール管理能力。後出し感はんぱないけど今回は~おいでよ新たな性癖の森編~です!
◆倉橋トモさん『クラックスター』
『トモダチ以上のこと、シたい。』『ピンクとまめしば』などの名作をどんどん発表している倉橋トモ先生。
そして今作『クラックスター』、ブラック×ピンクの適度にエロいこちらの表紙そのものが、他でもない伏線であり他でもない~おいでよ新たな性癖の森~でした。
かつての同級生と久しぶりに会ったら「同級生こんな感じだっけ??えっちすぎない??」的な状態になるところからの、倉橋先生いわく「寝とられ系ヒモBL」。ヒモとかクズとかが元々好きな人にとっては、倉橋先生のかわい~絵柄で描いていただけるなんて僥倖もいいとこ……っ!
とらのあなで購入したのですが、特典リーフレットのシノくんよりも色々と貪欲なミオちゃんにも非常にときめきました。強気で積極的な黒髪受けがお好きな方におすすめしたいです。
店長はカシオ先生『心を殺す方法』(3巻4巻発売&完結おめでとうございます!)では英さんに共感する処女厨なのですが『クラックスター』以降ゆるビッチへの羨望と、今もなお心に残る処女厨的感覚がせめぎあっています。きつめのスクラムを組んで裸と裸のぶつかり稽古中。そしてじりじりとぶつかったまま年が開けてしまう……。
◆ねこ田米蔵さん『誘惑仕掛け 甘い罠』
今作のおかげでオネエ攻めという革命が巻き起こり、我々の町に嵐を呼び、枯渇した大地に雨が降り注ぎ、雨が上がって虹がかかり、小鳥がさえずり、気がついたら新たな性癖の森に迷い込んでいました。
「○○さんってイケメンだよねー!」と噂される、会社のクールでどどどえすな上司が、実はオネエでした~!というキャッチーな設定。ときめきとギャグ要素のバランスがとても良く、終わり方も「うわ~~~!?」ってニヤニヤしちゃう感じでした。
女装・オネエ好きの方にぜひ。そして「女装・オネエ=受け」という方程式をお持ちの方もぜひ、新たな森に迷い込んでください。……こわくない…こわくない……
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ということで2017年もありがとうございました!
今年もいろんな作品を読んで、テンアゲ爆アドして、いろんな作品を教えてもらって、新たな森や沼へ果敢に飛び込んで、出られなくなっても幸せで充実した1年でした!!
2018年は1月6日(土)12:00~オープン予定です、2018年もどうぞよろしくお願いします~!
2017年版このBLが良かった~悩めよ少年編~
Tagomago甲府店です。
毎年、 NEXT編集部様より発表される「このBLがやばい!」を大変参考にさせていただいております。
そして本家様に敬意を払うと同時に、独断にて「このBLが良かった(バチクソに私的)」をご紹介します。
今回のピックアップコンセプトは「主人公およびその周辺がいろいろいろいろ悩んでいる感じの素敵なお話」!
◆はらだ先生「にいちゃん」
まず装丁がかっこよすぎません?出オチか??
はらだ先生作品の中でも、「よるとあさの歌」がバイオレンス方向に飛びぬけ、「カラーレシピ」がサイコパス方向に飛びぬけているとするならば、ちょうどその中間あたりの双方の要素がもりもりな読み応え◎作品。
ごくナチュラルに犯罪系の話も関わってくるのでその辺りが気になってしまう人もいるかもですが、そういうところもはらだ先生らしいな~!というポイントです。
そして、鬼気迫るシーンも糸の切れないテンションのまま描き上げる一方、ショタや女子を描く線がめちゃくちゃまろくてまじ卍。
はらだ先生作品のキャラクターは皆、当然のように性格や言動の支柱に母親の姿があって、親の呪いみたいな話が好きな人にはたまりません。
◆春泥先生「ガンバレ!中村くん!!」
はらだ先生作品に登場する少年たちの悩みが「生とは死とは愛とは?」だとすれば、中村くんの悩みは「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう??」系の悩み。最高!!
主人公の中村くんが、きゃわいいフェイスのクラスメイトをじっと見つめ距離を縮めようとしたり失敗したりするドタバタギャグです。お子さんからお年寄りまで安心して楽しめます。
レトロタッチもさることながら、ちらっと登場するヤンキーや美術の先生などモブキャラまでキャラ立ちしすぎてて「私は今『ハイスクール!奇面組』を読んでいるのか……?」という疑念に駆られました。
多くのBL作品がカップルっぽさやエロシーンを売りにしていると思うんですが、今作に関してはずーっとこのくらいの距離感でいてほしいと思うくらいちょうどいいです。毎日読みたい。
ハラハラドキドキ系BLも好きだけど、だからこそ息を抜ける作品がめちゃくちゃありがたいです。週刊少年ジャンプを読んで手に汗を握るのも楽しいけど、磯部磯兵衛物語で小休止する時間も大事だよねみたいなそういうことです。
次回予告
「2017年版このBLが良かった~おいでよ新たな性癖の森編~」乞うご期待。